【手回し計算器】


昔懐かしタイガー手回し計算器
   

  

昔は,事務室や大学の実験室で,時々見かけたものです。

<たし算・ひき算>  a+bは,まず上のカウンターにaを表示させ,右のハンドルを向こう側に1回転させると,下のカウンターにaが表示される。次にbを上のカウンターに表示させ,もう一度回すと下のカウンターにa+bが表示される。 ひき算は,上の要領でbを表示させたあと,手前側にハンドルを回すとa−bが表示される。

<かけ算・わり算>  たし算・ひき算はまだいいのですが,かけ算・わり算は大変です。例えば,123×456だったら,まず上のカウンターの数字を123にあわせる。かけるほうの数字のレバーを百の位にあわせ,4回まわす。次に十の位にあわせ,5回まわす。一の位にあわせて,6回まわす。 計4+5+6=15回まわして,やっと答えが下のカウンターに出てくる仕掛けになっている。

昔は,何に使っていたのでしょうか?
実際に使っておられた方,お便りをお待ちしています。

P.S.タイガー計算器を製作していた方から以下のような回答がありました。
ありがとうございます。

古くは国家予算編成で市町村・官庁や銀行、大手の企業で算盤に替わり使われていました。
先の大戦では、高射砲の弾道計算などにも軍で使っていたようです。
これでは、負けてしまうのも仕方がありませんね。