【パソコン講師への道】 それは試行錯誤の連続だった・・・


 毎年,教職員対象にパソコンの講座の講師をしています。
昔は,MS-DOSで,BASICやオーサリングをやったこともありましたが,
今は,Windows95で,次のような内容でやっています。
 @Windowsの基礎知識と基本操作
 Aワープロソフトの活用(なにがなんでも,一太郎)
 B表計算ソフトの活用(普段はエクセルだけど,
  講座のときだけロータス)

 Cインターネットについて
(基本を教えると,みんなネットサーファーになってしまいます)

 D数学での活用(図形ソフトでの授業実践例)数学の先生が受講者のときですが…

講座は,1クラスが20人程度ですが,初心者が多いので,
やっていると結構,
不思議?なことが起こります。
そこで,講座の中での不思議な出来事を紹介します。

=講座中の不思議な出来事=

@マウスパッドが小さい?机が小さい?
よくある話ですが,マウスで移動させていると,持ち上げればいいのに,そのままマウスを動かす方がいます。最後には,マウスパッドからはみ出てしまい,「これ,小さいです。大きいのはありませんか?」といわれる人がいます。

A講師は,歩くマニュアル?
関係ないことまで,すぐ聞きたがる受講者が時々います。講師も人の子,なんでも知っているわけではありません。そんなとき,「自分で調べてよ〜!」といいたくなるのを我慢しています。

B聞くのが先か,操作が先か?
教職員の場合,教えたことを忠実に行う人が多く,知らないことが出てくると「ここを押したらどうなるんですか?」と聞く方がよく見うけられます。これが生徒だったら,「押したらこうなった!」とか「動かなくなった!」とか,先に進まなくなって,質問する子が多くいます。この差が,上達の早さに関係しているようです。

Cカナ変換が鬼門?
年配の方で苦労するのは,「カナ変換で,ワープロを使っている」という方です。いざパソコンで入力し始めると,「キーボードにあるのに,どうしても英字がでない!」とか「数字を押しているのに,文字がでる!」と「自分は正しいことをやっている。パソコンが悪い。」と怒り出す人(男性が多い)もいます。また「やっぱり,パソコンは難しいのね?ヤになっちゃう!」(女性が多い)と言う人もいます。

Dパソコンは,最良の友?
演習の最中に,ひとりごとを言っているのは,教頭先生が多いようです。パソコンに向かって「そうだろう?」とか「わかったよ」とか…。やっぱり,日頃のストレスがたまっているんですね。お疲れ様です。

Eエエッ!英文が打てるのに,和文はカナ変換?
休憩時間に,外国の知り合いに出す英文をパソコンで書いている方が,ワープロの時間になると,急にカナ変換で文章を作り始めたのです。英文をつくるときと,和文をつくるときとでは,思考回路も違うんだなと思いました。


Fパソコンを立ち上げて!でも立たないで!
めったにいないのですが,「立って何するんですか?」という方がいます。

Gマウスの空中操作?

実際にいるんですよ。マウスを中に浮かせて,「マウスが動かないの?」と言っている人や,
CRTの上で操作している人も・・・

H「わかった!わかった!」次に質問するまで・・・
説明の途中で,「わかった!」と言う人は要注意人物。最後まで聞いていないもんだから,もう一度説明がいる。


I「そこまで知ってて,何で授業に使えないの?」
受講生の中には,講師より知識があるのに,授業には使ったことがない先生もいます。
パソコンは道具にすぎないので,生徒に還元してほしいのですが・・・